ダイダイを植えました

今から始める本格農業

いくつか譲っていただいた農地の1か所は、高低差があり、雪が降ったらソリができそうな土地です。

そこは栗の木が何本か植えられていたのですが、今は、多くが枯れてしまっていて、ボキッと折れている木がほとんどでした。
青々とした竹も数本あり、地下茎がすごそうです。

さて、この農地は、どうしようかなぁ・・・。

近隣の方に伺うと、
「栗の木は葉っぱも大きく、うちの敷地に入ってくる落ち葉の掃除が大変」とか、
「栗の花のニオイがきつい」とか
「害獣が来る」とか。

もったいない、とおっしゃる近隣の方ももちろんいらっしゃいましたが、いろいろ考えて「伐木」へ。
住宅地に近い農地だと、栗の木は、様々に不都合があるのだろうなと思いました。

そんなわけで、森林業者さんにお願いをして枯れた栗の木や竹などを伐採、伐根していただき、ダイダイの苗木を植えることにしました。

ダイダイを選んだ理由は3つ。

■縁起がいいから
実をつけたまま、また次の年も実をつけることができるので、代々(だいだい)繁栄するという縁起のよい柑橘類とされます。
※お正月の鏡餅の上に載せるのはミカンではなく、本当はダイダイが正しいのです。

■漢方薬になるから
ダイダイの皮は、干すと「陳皮(ちんぴ)」という漢方になり、胃腸を元気にする、咳や痰を和らげるという効能があります。
結構な割合で漢方薬として処方されています。

■加工ができるから
ダイダイは、酸っぱさと苦みから、加工して食べるものです。
大慌てで食べなくても、マーマレードやポン酢として加工すれば、1年を通じて長く楽しむことができます。

うまくすれば、1年中、来客の都度、もぎたてを調理できるなぁ

わくわく、わくわく。

無農薬で育った2~4年物のダイダイの苗木10本と、ゆずを4本ゲット、植えるというお話を親しい方にしていたら、東京や横浜などから10人もの方が参加くださることになりました。

農会長さんに講師役をお願いし、植え方を教えていただきながら、1時間半ほどかけて植樹。
途中、通りかかった近所のお子様にもお声がけ。

わいわい、わいわい。

植樹。

たったそれだけのことなのに、
大きなふくよかなみみずに大騒ぎしたり、かぶとむしの幼虫を見つけたりしながら、にこにこ楽しそうです。

南を向けるように植樹したあと、苗木を支える棒を伐木の枝から作って麻縄で結んでいきます。

自然の中でたくさんの笑顔を見ることができました。

幸せな時間。

植樹して、そろそろ2週間。
苗木は、何とか枯れずに、元気でいてくれています。

苗木の支えの棒の位置が変わっていることもあって、最初は風のせいかなと思っていましたが・・・。
農会長さんが気にかけて、現場をみてくださっているようです。

お会いしても、
「やってあげている」なんてことは、一切おっしゃらず。

かっこいいです。

私もそうあるよう、過ごします。

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